来日している北欧スウェーデンのクリステション首相は4日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアと中国との関係強化に懸念を示し、「欧州とインド太平洋地域の安全保障は切り離すことはできない」と述べた。スウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)の新たな加盟国として、日本を含むインド太平洋地域の国々との対話や協力を強化する重要性を訴えた。
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スウェーデンは2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受け、約200年続いた軍事的中立の立場を転換。今年3月に加盟した。
クリステション氏は4日に東京都港区の慶応義塾大で開かれた講演で、「(ロシアの)プーチン(大統領)は、ウクライナだけでなく、民主主義を信じる私たちすべてに対して戦争を仕掛けている」と述べ、ウクライナ侵攻を改めて批判。「ウクライナの安全保障への投資は、スウェーデンや欧州の安全保障への投資であるだけでなく、日本や世界の安全保障への投資でもある」として、ウクライナへの継続的な支援の必要性を強調した。
クリステション氏は3日に来…